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築地蒲鉾屋四代目の築地案内―目利き、味利きと歩く、買う、食べる…
金子 喬一 /成瀬 宇平
小学館 刊
発売日 2004-05



とてもわかり易くて心温まる案内書
何気なく購入しましたが、大当たりでした。

まず、一見して大変見やすく綺麗な本であること、それから文章がすうっと頭の中に入って来てあっという間に読んでしまいました。(本当は今度築地に行くときまでおいておこうと思っていたのですが。)著者の築地に対する熱い想いと人に対する暖かい心配りが感じられ、爽やかな読後感が残りました。臨場感溢れる語り口に、ガイドブックとしてだけでなく読み物としても十分楽しいと思いました。

行ってみたいと思っていても、行きにくい場所ってあるものです。この本は、そんな場所のひとつに読者を案内してくれます。築地は誰もがいいと言うけれど、地元や近所でもなければ、一般消費者は気おくれしてしまいます。そこで、地元の人がガイドを自ら買って出てくれたという本です。
誰でも気楽に入れる場外市場から、マグロ、サケ、鮮魚、青果を始めとする各店舗の売りを細かく解説していきます。もちろん、店の主人の人柄、来歴、場所も含めて。読者はそこに行けば、何を期待できるかが分かるし、店ごとの特色も把握できます。その次は、一般の人が行かない場内市場を、プロの邪魔にならないように案内していきます。一般のお客にも親切な店は、そう書いてあるし、場内の飲食店や道具屋も取り上げています。そして最後は、かまぼこに関する対談で締めています。巻末には各店の場所を示す詳細地図と、住所の一覧があって、行かずにはいられない気持ちにさせられます。

この本があれば、誰でもが気おくれせずに築地を訪れることができるでしょう。後は実行あるのみです。今度日本に帰ったときは、この本を手に、僕も築地をまわろうと思っています。



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