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トランス脂肪酸使用禁止(NY市)
7月2日11時1分配信 時事通信

外食産業でトランス脂肪酸(TFA)の使用を事実上禁止する条例が
1日、ニューヨーク市で施行された。米自治体では初の試み。TFAは
動脈硬化などの危険を高めるとされ、多くのレストランが施行を待た
ずに代替品への切り替えを進めていた。
条例は昨年12月に可決。揚げ物用の油などに含まれるTFAを1食
当たり0.5グラム未満に抑えるよう義務付けた。来年7月にはすべ
ての食品に同様の基準を適用する。
同市のレストランでは当初、TFAの使用をやめると「風味が落ちる」
「保存が困難になる」「費用がかさむ」と反発する声が強かったが、
現在は「健康に良い」と積極的にPRするところも多い。 

<トランス脂肪酸>日本人の摂取量「外国に比べ少ない傾向」
6月21日19時21分配信 毎日新聞

過剰摂取が動脈硬化などにつながると指摘されているトランス脂肪
酸について、食品安全委員会は21日、日本人の1日当たりの摂取
量は0.7~1.31グラムとする調査結果を発表した。同委員会は
「WHO(世界保健機関)が報告書で示した数値を下回っており、諸
外国に比べ少ない傾向にある」としている。
同委員会は昨年度、摂取状況の調査を実施。国内に流通している
食品386種のトランス脂肪酸含有量を分析し、04年度の国民健康
・栄養調査の食品摂取量と、日本マーガリン工業会の食用加工油脂
の生産量から、摂取量を推計した。
その結果、摂取量は0.7~1.31グラムで、1日当たりのエネルギ
ー摂取量に占める割合は0.3~0.6%だった。WHOの報告書では
「最大でも1日当たりのエネルギー摂取量の1%未満」としている。
一方、同委員会は「摂取量には個人のばらつきがあり、この調査で
の把握は困難。偏った食事をしている場合は平均値を大きく上回る
可能性がある。食育の推進とともに、今後も日本人の摂取量や健康
影響について知見を蓄積することが必要」と指摘した。今後、食品の
安全性に関する科学的知見をまとめた「ファクトシート」に、トランス脂
肪酸の摂取量などを追加する。
トランス脂肪酸は、マーガリンやケーキ作りに使うショートニングなどの
加工油脂に含まれ、取りすぎは脳や心臓血管系の病気に関係すると
される。このため、摂取量の多い米国を中心に食品への使用を制限し
たり、食品業界ではトランス脂肪酸以外の油への切り替えが進んで
いる。
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