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フグについて

フグの種類は、世界で150種、日本でも50種といわれています。
そのうち、食用のふぐは25種もあります。

下関がフグの本場とされているのは、最もおいしいとされているとらふぐの水揚げが多いからです。
その他のフグは、まふぐは広く各地に、しょうさいふぐは本州沿岸、からすとさばふぐは本州中部以南、ごまふぐは函館以南で捕れます。

フグは身質が固いので、うすく切っても歯ごたえがあり、淡い旨味を伴った華麗なふぐ刺しになります。
縄文時代からすでに食べられており、各地の遺跡からフグの骨が見つかっています。
弥生時代には「ふくべ」と呼ばれ、一般的に食べられていたようです。

最もおいしいのは腹壁です。
皮はコラーゲンが多く、血清コレステロールの低下作用が認められています。


フグは彼岸の頃に産卵期を迎え、毒性がもっとも強くなります。
まふぐの毒は、主に卵巣と肝臓にあります。
その他、消化管、皮、眼などにも有毒成分を持つフグもあります。

ふぐ毒は、テトロドトキシンという物質です。
この毒は、養殖フグでは肝臓にも検出されないことから、えさとなるある種のカニや貝から、食物連鎖により蓄積されることが分かってきました。

古来から、ふぐ毒により死んだ人も多くいました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、下関でふぐに当たるものが続出したため、フグ禁止令が出されました。
これが日本で始めてのフグ禁止令とされています。
江戸時代や明治時代にも、数度にわたり禁止されました。
現在でも、フグを調理するには免許が必要など、厳しく規制されています。

長崎県の島原地方ではフグを「ガンバ」と呼びますが、これは棺おけを意味しています。
また、フグの別名に「テッポウ」というのもありますが、これは食べると良くあたり、死亡率が高いためです。

 

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